アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?

著者名 カトリーン・マルサル
出版社 河出書房新社
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「経済学の父」と呼ばれるアダム・スミスは、生涯独身で、母や従姉妹に身のまわりの世話をしてもらっていた。女性たちが担った料理や掃除など、家庭内のケア労働なしには、研究も経済も成り立たないはずだが、彼と彼の学的継承者はそれらを無価値とし、男たちの経済活動だけが価値あることだとしてきた。
女性不在で欠陥だらけの経済神話を終わらせ、新たな社会を志向する、スウェーデン発、21世紀の経済本。ユーモアを交えながら、経済とジェンダーの交わりを、痛快に考察する。